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#04

古川跨線橋大規模更新事業(周南市)

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古川跨線橋大規模更新事業(周南市)
本事業は、JR山陽本線をまたぐ既設橋梁を撤去し、新たな橋梁へ架け替えるインフラ更新プロジェクトです。1964年に建設された古川跨線橋は、新南陽地区の南北交通を支える重要な道路橋として長年利用されてきましたが、老朽化の進行と耐震性能の不足が課題となっていました。そのため、新橋建設では、耐震性と耐荷重性を確保しつつ、メンテナンスのしやすい構造が求められました。

プロジェクトの背景

山口県周南市に位置する古川跨線橋は、1964年に建設され、新南陽地区の南北を結ぶ交通路として長年地域の移動を支えてきました。しかし、建設から半世紀以上が経過し、橋梁の老朽化が進むとともに、耐震性能の確保が課題となっていました。こうした状況を受け、周南市は安全性の向上と将来の交通需要への対応を目的として、跨線橋を全面的に架け替える計画をしました。

本事業は、鉄道上空を跨ぐ橋梁の撤去と新設を伴う大規模工事であり、周辺交通への影響を最小限に抑えることが重要な課題となりました。そのため工事着手前には、交差点改良や信号機調整、通学路の安全対策など、周辺道路を含めた交通対策が実施されています。こうした事前準備を経て、2020年に架け替え工事が開始され、約10年を予定した鉄道営業線上での撤去工事と新橋建設が段階的に進められています。
安全な通学・通勤
当たり前の日常を守る
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この工事の特徴

鉄道直上での大規模撤去
本工事では、鉄道営業線上に架かる鋼橋を撤去する必要があり、列車運行の安全を確保しながら施工を進める高度な技術が求められました。特に鉄道直上に位置する鋼橋部分の撤去では、重量約500tの橋桁をスライド移動させる特殊工法を採用し、鉄道設備への影響を最小限に抑えながら安全に撤去作業を実施しました。
橋桁の撤去後は、橋脚や基礎構造物の撤去を段階的に進め、新橋建設に向けた施工基盤の整備が行われました。
鉄道営業線上での橋梁撤去という難易度の高い工事でしたが、綿密な施工計画と徹底した安全管理により、大規模構造物の撤去を着実に進めています。
全長約90mの新橋建設
既設橋梁の撤去を経て、令和6年12月から全長約90mの新橋建設工事が本格的に開始されました。新たに架設される橋梁は、JR山陽本線を跨ぐ鋼トラス橋であり、長寿命化と耐震性を兼ね備えた、地域交通を支える新たな道路インフラとして整備が進められています。
橋梁架設では、橋桁部材を北側の施工ヤードで組み立てた後、送り出し工法によって線路上空へと移動させる計画が採用されています。送り出し工法は、橋桁を水平に送り出しながら所定位置へ架設する方法で、鉄道運行を維持したまま大規模橋梁を設置できる点が特徴です。
また、橋梁架設に先立ち、電気・通信・ガス・水道などのインフラ移設や排水設備の整備なども実施されました。鉄道・道路・生活インフラが密接に関係する都市部の工事であるため、各工程を連携させながら段階的に施工が進められています。

広成建設の役割

本事業において広成建設は、鉄道営業線近接環境での土木施工を担当し、既設橋梁の撤去や関連する基礎工事などを担っています。鉄道直上での施工は、列車運行の安全確保を最優先としながら作業を進める必要があり、一般的な橋梁工事以上に厳格な安全管理と施工管理が求められます。
そのため施工計画の段階から鉄道事業者や関係機関との綿密な協議を重ね、作業時間、施工手順、安全対策を詳細に検討しました。現場では作業範囲の明確化や設備保護対策を徹底するとともに、作業前の安全確認や相互確認を繰り返し行い、鉄道設備や列車運行への影響を防ぐ体制を構築しています。
鉄道関連工事で培ってきた経験と技術力を活かし、安全を最優先とした施工体制のもとで確実な工事を進めていくことが、広成建設の重要な役割となっています。

安全で持続可能な交通基盤の整備へ

本事業は、老朽化した橋梁を更新し、地域交通の安全性を高めるとともに、将来にわたり安定した道路ネットワークを確保するための重要なインフラ整備です。鉄道営業線を跨ぐ橋梁更新は、高度な施工技術と綿密な工程管理を必要とするため、約10年に及ぶ計画のもと段階的に進められています。
橋梁更新が完了すれば、新南陽地区の南北交通を支える道路インフラが刷新され、地域の移動環境の改善と安全性の向上が期待されています。列車が時間どおりに運行し、人々が通勤や通学で利用できる日常は、限られた夜間作業時間の中で確実に工事を進める施工体制と徹底した安全管理によって支えられています。
広成建設は、鉄道と道路が交差する複雑な施工環境で培ってきた技術力を活かし、安全で確実な施工を通じて、人々の日常を支える社会基盤の整備に今後も取り組んでいきます。

プロジェクト概要

施工時期 2020年1月〜2030年予定(約10年)
施工場所 山口県周南市
概要 古川跨線橋大規模更新事業
工法等詳細 全体約400m/撤去:引き戻し工法、スライド撤去工法/新設:トラス橋架設(全長約90m)、送り出し架設工法

プロジェクトメンバー

所長
宮本 考一
支店/山口県出身。土木分野において、ライフラインや生活道路など、地上からは見えない基盤整備に関わる工事に携わる。現場の環境や天候、施工状況を踏まえながら、工事の目的を確実に達成するための工程管理を担っている。
主任
大原 浩志
西田 鈴
平原 拓真